バリ絵画のスタイルについて
バリの絵には主に5つのスタイルがあります。バリの古典的な画法で描かれているカマサン画、カマサン画から発展して生まれたバトゥアン画やウブド画、西洋画法を取り入れながら発展してきたヤングアーティスト画、プンゴセカン画があります。
近年はモデランアートという名で抽象画を中心とした絵画を描く若手画家も増えています。
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カマサン・スタイル :KAMASAN-STYLE
バリ絵画で最も古い画法。王宮やヒンドゥー教寺院の装飾画として、DESA-KAMASAN(クルンクンにあるカマサン村)から伝わった。インドからのヒンドゥー教や仏教の影響を受けて、神々、叙事詩など神話を絵や模様に表しているものが多い。赤・青・黄色など独特な色彩は天然石が用いられている。
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バトゥアン・スタイル :BATUAN-STYLE
カマサンスタイルと西洋の絵画技法(遠近法)が融合し、BATUAN(バトゥアン村)で生まれた画法。墨を用いた綿密画であり、ヒンドゥー教の神々や神話、バリの人々の生活を描いているものが多い。
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ウブド・スタイル :UBUD-STYLE
西洋画法の影響を強く受け、UBUD(ウブド)で生まれたスタイル。遠近法、色彩を取り入れ、バリの人々のヒンドゥー教に根付いた生活や儀礼が描かれている。
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プンゴセカン・スタイル :PENGOSEKAN-STYLE
近代、バリの若手芸術家によって生まれた画法。バリの豊かな風景や花・鳥が描かれていることが多い。
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ヤングアーティスト・スタイル :YOUNG ARTIST-STYLE
近代、オランダ人画家(アーリー・スミット)を師とする芸術家から生まれた技法。鮮やかな色彩でバリの人々の生活やヒンドゥー教の儀礼が描かれている。
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