検診を受ける方へ(胃がん検診)
胃がん検診を受ける際の注意事項
胃がん検診を受ける方は、以下の注意事項を確認のうえお越し下さい。
- 検査前日
- 前日の夕食は午後8時頃までに済ませて下さい。
- 午後8時以降は水分以外は絶食して下さい。
- 検査当日
- 起きてからは、食事も水分もとらないでお越し下さい。
- 内服薬(血圧、心臓の薬など)は通常通りお飲み下さい。
- 受診当日の服装は、ボタン・スナップ・ファスナー等のついていない服装、脱ぎ着しやすい服装でお越し下さい。
- 胃がん検診(バリウム検査も受診される方は、必ず先に肺がん検診を受けて下さい。
- その他
- 妊娠中、またはその可能性のある方は検診を受けることが出来ません。
- 腸閉塞や腸ねん転の既往があり、治療を受けたことがある方は検診を受けることが出来ません。
- 現在、水分制限・運動制限のある病気で通院中の方、心臓や腎臓に病気のある方は主治医に相談の上、検査を受けてください。
- 以前に誤えん(バリウムが肺に入った)した方、大腸に憩室がある方、また以前にバリウムを飲んでひどい便秘(医療機関を受診するくらい)担った事のある方は、初めから内視鏡検査が望ましいです。
- 5年以内に胃・食道の手術および内視鏡的切除術を受けた方、または大腸の手術を受けられた方は、治療を受けた医療機関または主治医で検査を受けることをおすすめします。
- アレルギー体質で過去にバリウム、発泡剤、下剤で発疹等が出たことがある方は検診を受けることが出来ません。
- 消化管に穿孔・出血またはその疑いのある方は、検診を受けることが出来ません。
- 消化管に狭搾またはその疑いのある方は検診をおすすめできません。
- 慢性呼吸器疾患で常時、酸素吸入をしている方は検診を受けることが出来ません。
- 検査当日の朝にインスリン注射や血糖降下剤を服用してしまった方は検診を受けることが出来ません。
検査終了後の注意
- 発泡剤とバリウムでお腹がふくれていますが、落ち着いたら食事をして腸を動かしましょう。
- 検査当日から2〜3日間は、白いバリウムの混じった便が出ます。白い便が出てしまうまでの数日間は水分を多く摂って下さい。
- 様子を見てもどうしても便が出ない場合や、嘔吐・腹痛・腹部膨満感などの症状があらわれた場合は、すみやかに医療機関を受診してください。
- 発疹などのアレルギー症状があらわれた場合は、すみやかに医療機関を受診して下さい。
食生活と胃がん
塩分の多い食事は胃がんを誘発する危険因子で、日本人に胃がんが多いのも塩分の多い食事に原因があると言われています。
これは、塩分が胃壁を覆う粘膜を壊し、ダメージを与え、がんが誘発されやすくなるからと考えられています。
以下に該当される方は要注意です。
- 塩辛いものをつまみに濃い酒を飲む、たくさん飲む
- 野菜が嫌い、偏食をする
- 過労でいつもストレスが溜まっている
- 肉親にがん疾患にかかった人がいる
- 胃潰瘍や慢性胃炎にかかったことがある、いつも胃の調子が悪い
胃がん検診は、発見されるがんの約90%が完全に治るがんで、有効性も十分証明されています。しかし、がんの一部には検診で発見しにくいものもあります。症状のある方は、次の検診を待たずに早めに医療機関を受診することをお勧めします。
- みぞおちに鈍い痛みがあったり、しこりを触れたりする。
- 食欲がなくなったり、食べ物の好みがかわった。
- 原因もなく体重が減少した。
- 黒い便が出る。