Fish Food Times

平成18年 3月号



アンコウの七つ道具刺身

 


アンコウの鍋用切身は、いつでも手に入る一般的な存在となっている。

今や珍しいものではないので、読者の方々も食べた経験はお有りだろう。

しかし、上記写真のような形で「アンコウの刺身」を食べたことがあるという人はそれほど多くはいないのではないだろうか。

アンコウの七つ道具とは、「肝、胃袋、皮、卵巣、頬肉、ヒレ、エラ」ということのようで、一般に好んで食べられている鍋の「切身」については、意外や「八番目の番外」という順位になっており、アンコウではあまり美味しい部位と見られていないのをご存知だろうか。


アンコウの七つ道具刺身(2)


七つ道具の中で刺身にはあまり向かないヒレと頬肉を除いて盛付けたが、読者の皆さんは、どれが何なのか、お分かりかな。

この盛付けの中には、七つ道具の一つではない「身皮」も入っているので、それがその中身の判別を、解りづらくさせることになっているかもしれない。

七つ道具の中の、

 

これが、 

  

こうなって、

こうなる。


これが何であるかを、簡単に当てられる人は多くないはず。

多少とも興味ある人は、写真のどの場所にあるのか探してみてほしい。

そして、何であるかを是非とも知りたいという方は、メールで質問をどうぞ。



陸に上がったアンコウの姿はあまり食欲をそそらない。

しかし、この姿全体の中から食べるのが難しい部位として捨てられるのは、鋭く尖った数多くの歯が並ぶ口の周辺だけなのだ・・・。