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株式会社大阪ケミカル・マーケティング・センターはマーケットリサーチを専門とする1962年設立の実績ある会社です。

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〒543-0001 大阪市天王寺区上本町6-7-21-502

 Vol.3 No.279 ナノファイバーの市場開拓と製品開発

 2014年1月刊行  定価:71,239円(税込み78,363円)      B5判 160ページ     
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<刊行のねらい> 拡大に転じたナノサイズ市場

  1. 直径が未満のナノファイバーは、その形状から不織布、紛体、フィラメントに分けられ、用途はフィルター、電池、エレクトロニクス、複合材料、バイオメディカルなどのほか多岐にわたる。これまでは、量産技術や加工技術の開発、市場開拓が進まず、低迷を強いられていたが、2010年頃より量産化に伴うコストダウン、技術開発が進展し、状況が大きく変わり始めた。市場は開発競争から企業化競争、販売競争へと広がりつつあり、特殊な素材から工業材料へと変貌しつつある。
  2. セルロースナノファイバーはパイロットプラントの稼働が相次いでおり、カーボンナノチューブは新規参入が後を絶たず、エレクトロスピニング不織布はフィルターを中心に拡大している。リチウムイオン二次電池では、電極の導電助剤としての需要が増加しており、ナノファイバーセパレータの開発も活発である。タッチパネルの透明導電性フィルムでは銀ナノワイヤーの採用が拡大するなど、市場の至る所でナノファイバーが成長している。
  3. ナノファイバーの市場規模はまだ小さいが、その潜在的な需要規模は計り知れなく大きい。現在は様々な分野、製品でナノサイズの微細設計が求められており、ナノファイバーが必要となっている。本レポートは、それらの最新動向を素材、用途の両面から精査し、編纂したものである。本レポートで取上げるのは最先端の機能性フィルムではなく、汎用的に使用されている機能性フィルムである。中には成熟化している市場もあるが、需要の急増している用途や、停滞している用途など、状況は様々である。本レポートはそれらのマーケットを機能別、用途別に精査し、その最新動向をまとめたものである。

<目  次>                         見本ページ

T部 ナノファイバーの市場と用途展開
1.ナノファイバーの用途と製品展開
 1−1 ナノファイバーの分類と機能
  1−1−1 ナノファイバーの定義と分類
   (1) ナノファイバーの定義
   (2) ナノファイバーの分類と種類
    @粉体  A不織布  Bフィラメント
  1−1−2 ナノファイバーの発現機能
    @比表面積効果  Aナノサイズ効果
    B分子配列効果  Cその他
  1−1−3 繊維極細化技術とコスト・直径の比較
 1−2 各種ナノファイバーの用途と需要動向
    @フィルター  A電池資材  B複合材料
    Cエレクトロニクス  D医療資材  Eその他
 1−3 ナノファイバーの市場規模(世界)と展望
2.フィルターの高性能化とナノ濾材
 2−1 フィルターの性能とナノファーバー
  2−1−1 ナノファイバー濾材の濾過特性
  2−1−2 濾材用ナノファイバーの種類
 2−2 エアフィルター
  2−2−1 エアフィルターのマーケット動向
    @各種フィルターの需要量  A各種濾材の消費量
  2−2−2 ナノファイバー濾材の展開状況
  2−2−3 ナノファイバー濾材の課題と展望
 2−3 液体フィルター
  2−3−1 液体カートリッジの需要量と市場規模
  2−3−2 紡糸直結型ナノファイバー不織布の展開状況
    @旭化成せんい  Aロキテクノ  B阿波製紙
  2−3−3 アルミナナノファイバーの展開状況(Argonide社)
  2−3−4 セルロースナノファイバーの濾材特性(旭化成)
 2−4 自動車用フィルター
  2−4−1 自動車用フィルターの種類と需要動向
  2−4−2 エレクトロスピニング不織布の展開状況
    @阿波製紙  Aその他
 2−5 集塵機用フィルター
  2−5−1 集塵機用フィルターの濾材需要量
  2−5−2 ナノファイバー濾材の展開状況
    @ドナルドソン社   Aアマノ   Bその他
3.電池材料の高機能化とナノ繊維
 3−1 電池用ナノファイバーの実用化状況
 3−2 リチウムイオン二次電池(LiB)
  3−2−1 電池セパレータ
   (1) LiBのセパレータ需要量(民生用、車載用)
   (2) 微多孔膜セパレータの機能と課題
   (3) ナノファイバーセパレータの開発状況
    @微多孔膜セパレータと不織布セパレータの特性
    Aナノファイバー不織布の開発動向
     1)日本バイリーン(PVA)  2)帝人(アラミド)
     3)三菱製紙(セルロース)  4)東海特種製紙(セルロース)
  3−2−2 電極用導電助剤
   (1) 導電剤添加による電池特性の改善
   (2) 電極用カーボンナノファイバーの需要量
    @CNF(VGCF)  A多層CNT
   (3) カーボンナノファイバーの展開状況
    @昭和電工(VGCF)  A保土谷化学工業
    Bエムディーナノテック  C戸田工業
    D丸紅情報システムズ  E宇部興産
 3−3 電気二重層キャパシタ
  3−3−1 ナノファイバーセパレータの開発状況
  3−3−2 ナノファイバーによる電極開発
   (1) カーボンナノチューブ電極(チタン酸リチウム/CNT)
   (2) 多孔性カーボンナノファイバー電極
    @賦活処理CNF  A多孔性CNF
 3−4 固体高分子型燃料電池
  3−4−1 燃料電池の構造と需要動向
  3−4−2 ナノファイバーの応用開発
   (1) 電解質膜補強用ナノファイバー不織布
   (2) 白金坦持カーボンナノチューブ
   (3) プロトン伝導ナノファイバー膜
   (4) 水素吸蔵ナノファイバー
 3−5 色素増感型太陽電池
  3−5−1 太陽電池の需要動向
  3−5−2 ナノファイバーの応用開発
    @セパレータ  A透明基板(セルロースNF)
    B酸化チタンナノファイバー電極
4.エレクトロニクス材料のナノ繊維応用技術
 4−1 エレクトロニクスのナノファイバー応用開発
 4−2 透明導電性フィルム
  4−2−1 透明導電性フィルムの用途と抵抗値
    @タッチパネル  A電子ペーパー  B有機EL
    C面状発熱体  D電磁波シールド  Eその他
  4−2−2 ITO導電膜の需要動向と課題
  4−2−3 新規透明導電膜の開発と競合
    @大型タッチパネルの抵抗値と透明導電材料
    A低抵抗透明導電性フィルムの競合
     1)銀ナノワイヤー  2)メッシュ配線  3)銀塩
  4−2−4 ナノファイバー透明導電性フィルムの開発動向
   (1) 銀ナノワイヤー
    @カンブリオス社  A東レフィルム加工  B日立化成
    C東芝  Dその他
   (2) カーボンナノチューブ
    @東レ  A大陽日酸  Bカナツ社  Cその他
   (3) ナノファイバー不織布応用エッチング
 4−3 ナノファイバー透明フィルム
  4−3−1 ナノファイバー透明フィルムの特性
    @セルロース・キチン  A低熱膨張係数  B光透過性
    C強度  Dその他
  4−3−2 ナノファイバー透明フィルムの応用開発
    @有機EL素子基板  A太陽電池基板  Bその他
 4−4 ナノファイバーシートのEC表示デバイス
 4−5 センサー用ナノファイバー不織布
 4−6 電線被覆用電磁波シールド材
 4−7 ナノファイバー配線
5.複合材料のナノ繊維と機能
 5−1 ナノファイバー強化複合材料の開発
 5−2 ナノファイバー複合材料の展開状況
  5−2−1 カーボンナノチューブ複合材料の用途
   (1) カーボンナノチューブ複合材料
    @導電性搬送器具  Aプリプレグ層間剥離抑制
   (2) カーボンナノチューブ強化合成繊維
  5−2−2 セルロースナノファイバー複合材の開発状況
   (1) 表面疎水化技術と自動車樹脂部品
   (2) バイオプラスチックへの応用開発
6.医療材料のナノ繊維応用開発
 6−1 医療用ナノファイバーの素材
 6−2 医療用ナノファイバーの開発状況
  6−2−1 細胞培養
   (1) 足場材料の要求特性
   (2) ナノファイバー不織布の培養効果
    @PVA  ACA  BPU  CSi  DPAN
   (3) 再生医療のナノファイバー応用開発
    @小口径人工血管  A角膜再生(透明性、透過性)
  6−2−2 カバーステント用ナノファイバー
  6−2−3 創傷被覆用ナノファイバー
    @人工皮膚  A創傷治療  B真菌症治療
  6−2−4 薬剤徐放システム用ナノファイバー
    @マトリックス制御  A徐放機能膜
    B癌治療用ナノファイバー応用技術
U部 ナノファイバーの技術開発とメーカー動向
7.バイオマスナノファイバー
 7−1 バイオマスナノファイバーの開発動向
  7−1−1 バイオマス資源とナノファイバー
  7−1−2 セルロースナノファイバーの特性
  7−1−3 植物細胞壁の階層構造
 7−2 セルロースナノファイバー
  7−2−1 世界のセルロースナノファイバー事業化動向
    @Innventia社  AUPM社  BSPX社
    CCelluForce社  Dメイン州立大学  EFPL
  7−2−2 セルロースナノファイバーの作製法
   (1) セルロースナノファイバーの解繊方法
   (2) TEMPO触媒酸化によるナノ分散技術
  7−2−3 セルロースナノファイバーの企業化状況
    @日本製紙  A星光PMC  B中越パルプ工業
    Cスギノマシン  Dダイセル  Eその他
  7−2−4 セルロースナノファイバーの応用開発
 7−3 キチンナノファイバー
  7−3−1 キチンナノファイバーの作製法
  7−3−2 キチンナノファイバーの応用開発
    @樹脂複合材料  A透明フィルム  Bその他
 7−4 バクテリアセルロース
8.ナノファイバー不織布
 8−1 ナノファイバー不織布の種類と繊維径
 8−2 エレクトロスピニング不織布
  8−2−1 エレクトロスピニング法の基本技術
   (1) エレクトロスピニング法の原理と装置
   (2) エレクトロスピニング法の繊維径とフロー速度
    @溶液ES法  A溶融ES法  Bメルトブロー法
  8−2−2 エレクトロスピニング法の技術開発
   (1) 溶液エレクトロスピニング法の課題
   (2) 溶融エレクトロスピニング法
   (3) ノズルレス紡糸法
    @エルマルコ社  A廣瀬製紙  Bその他
   (4) 電界遠心紡糸法(パナソニック、他)
   (5) エレクトロブロー紡糸法
    @ナノテクニクス社  Aデュポン社  Bその他
   (6) ナノファイバー/マイクロファイバー混繊紡糸
  8−2−3 エレクトロスピニング法の企業化と用途展開
    @廣瀬製紙  A日本バイリーン  BJNCファイバーズ
    C日本バルカー工業  D帝人  Eグンゼ  Fその他
 8−3 メルトブロー不織布
  8−3−1 メルトブロー法のノズル設計とナノファイバー
  8−3−2 ナノファイバー混繊メルトブロー不織布
  8−3−3 ナノメルトブロー不織布の市場動向
 8−4 遠心紡糸不織布
    @フォーススピニング法  Aスピンディスク法
    Bロータリージェットスピニング法
 8−5 フラッシュ紡糸不織布
  8−5−1 フラッシュ紡糸技術と不織布特性
  8−5−2 タイベック(デュポン社)の用途展開
 8−6 Nanoval不織布
 8−7 スパンレース不織布
  8−7−1 高圧水流による繊維のナノフィブリル化
    @アクリル繊維  A液晶ポリマー繊維  Bその他
  8−7−2 ナノスパンレース不織布のメーカーと商品展開
 8−8 湿式不織布
  8−8−1 湿式不織布のナノファイバーと製法
  8−8−2 ナノ湿式不織布の市場動向
9.ナノフィラメント
 9−1 フィラメントのナノ繊維化技術
 9−2 炭酸ガスレーザー超音速延伸法
  9−2−1 レーザー超音速延伸の技術開発
   (1) ナノファイバー化の要素技術
   (2) ナノファイバーのポリマーと繊維径
  9−2−2 ナノファイバーのマルチ化
    @単繊維巻取型  Aコンベア捕集シート
  9−2−3 レーザー超音速延伸法の市場性
 9−3 海島型複合繊維によるナノファイバー
  9−3−1 複合繊維の紡糸法とナノファイバー
  9−3−2 ナノファイバーの展開状況(帝人、東レ)
 9−4 湿式紡糸によるナノファイバー
10.無機ナノファイバー
 10−1 無機ナノファイバーの種類
 10−2 カーボンナノチューブ(CNT)
  10−2−1 CNTの種類と特性
   (1) CNTの種類と構造(単層、2層、多層)
   (2) CNTの物性と機能
  10−2−2 CNTの製法と低コスト化
   (1) CNTの合成法
    @アーク放電法  Aレーザー蒸発法  BCVD法
   (2) CNTの課題と低コスト化
  10−2−3 CNTの用途と需要量
    @多層CNT  A単層CNT  BCNF
  10−2−4 CNTのメーカーと競合
   (1) CNTの参入企業とシェア
   (2) 海外のCNTメーカー
    @HCI社  ACNano Technology社
    BBayer Material Science社  CArkema社
    DSouthWest Nanotechnologies社  EKH Chemicals社
    Fハンファケミカル社  GNanoIntegris社(Hipco)
    Hその他
   (3) 国内のCNTメーカー
  10−2−5 CNTメーカーの新規参入と競合
    @保土谷化学工業  A宇部興産  B日本ゼオン
    Cエムディーナノテック  DGSIクレオス
    EJFEエンジニアリング  FJNC  Gその他
 10−3 カーボンナノファイバー
  10−3−1 気相法ナノ炭素繊維(昭和電工:VGCF)
   (1) VGCFの製法と特性
   (2) VGCFの生産能力と用途
  10−3−2 ポリマーブレンド法カーボンナノファイバー
 10−4 金属ナノワイヤー
 10−5 アルミナナノファイバー
 10−6 シリカナノファイバー

    
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