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株式会社大阪ケミカル・マーケティング・センターはマーケットリサーチを専門とする1962年設立の実績ある会社です。

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 Vol.7 No.007 インフラ用繊維資材の新マーケット

 2017年5月刊行  定価:59,000円(税込み64,900円)      B5判 120ページ     
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<刊行のねらい> 成長へ向かうインフラ繊維

  1. わが国の建設投資は1992年度の84.0兆円をピークに減少へ転じ、10年度には41.9兆円と半分にまで低下した。13年度からは50兆円台に回復しているものの、ジオシンセティックスの市場は公共投資の削減により長期にわたって停滞した。しかしながら、高速道路3社(NEXCO3社)が3兆円にのぼる大規模更新・修繕工事を開始したように、インフラの補修・修繕市場が拡大している。
  2. 新設工事ではリニア中央新幹線の建設が始まっているが、この工事は東京・名古屋間の86%に当たる246kmがトンネルであり、このため山岳トンネルに使用される遮水用EVAシートとスパンボンド不織布(緩衝材)の需要拡大が確実視される。また、トンネル掘削では5,680万km3(東京ドーム46杯分)の残土が排出され、この残土は盛土に利用されるとみられている。盛土には補強材、排水材などのジオテキスタイルが利用されるため、この用途での需要拡大が予想される。
  3. ジオシンセティックスは市場が停滞していたが、ここにきてインフラ補修、災害復興、リニア中央新幹線、整備新幹線、20年東京五輪など需要拡大に向けた動きが相次いでいる。また、コンクリート剥落防止シート、耐震補強シート、コンクリート補強用短繊維など、コンクリート構造物の長寿命化を狙った繊維資材も成長している。本レポートは、これまであまり注目されることのなかった土木建築の繊維市場を精査し、その最新動向を整理、編纂したものである。

<目  次>                         見本ページ

1.土木建築市場の新動向と繊維資材
 1−1 土木建築のマーケット展望
  1−1−1 わが国の建設投資推移
    @土木・建築投資  A政府・民間投資
    B国・地方自治体投資  Cその他
  1−1−2 繊維製品の成長要素と市場
    @インフラ補修・長寿命化  A自然災害対策
    Bリニア中央新幹線  Cその他
 1−2 土木建築市場の最新動向と繊維製品
  1−2−1 災害・事故の影響と繊維資材
    @阪神淡路大震災(1995年1月)
    A東日本大震災(2011年3月)
    B笹子トンネル天井板落下事故(2012年12月)
  1−2−2 インフラ構造物の老朽化対策
   (1) 進行するインフラ設備の老朽化
   (2) インフラ設備の長寿命化と対策
   (3) コンクリート構造物の補強資材
    @剥落防止シート  A耐震補強シート
    B補強用短繊維  Cその他
  1−2−3 自然災害の復旧・復興資材
    @ジオシンセティックス  Aジオファイバー工法
    Bその他
  1−2−4 大型プロジェクトと繊維資材
    @リニア中央新幹線(トンネル資材)
    A2020年東京五輪施設  B整備新幹線
    C高速道路更新・修繕計画  Dその他
 1−3 繊維製品の需要展望
    @新設市場  A補修市場
2.土木建築用繊維資材の製品展開と用途
 2−1 ジオシンセティックスの製品と素材
  2−1−1 ジオシンセティックスの種類と定義
    @ジオテキスタイル(織物、不織布、編布)
    Aジオグリッド  Bジオネット  Cジオメンブレン
    Dジオコンポジット  Eその他
  2−1−2 ジオシンセティックスの機能
    @分離  A濾過  B排水  C補強  D保護、他
 2−2 ジオシンセティックスの用途展開
  2−2−1 土木用繊維資材の用途と適用製品
  2−2−2 ジオシンセティックスの工法と製品
   (1) 軟弱地盤表面処理工法
    @盛土地盤補強工法  A覆土工法
    Bマットレス基礎工法  Cその他
   (2) バーチカルドレーン工法
    @ドレーンの構造  A各社のドレーン材、他
   (3) 盛土補強工法
    @一般盛土補強工法  A急勾配盛土補強工法
    B壁面補強土工法(RRR工法)
   (4) 斜面・法面補強工法
   (5) 道路補強工法
    @アスファルト舗装  Aブロック舗装
   (6) 鉄道路盤補強工法
   (7) 護岸・水路の吸出し防止工法
   (8) 遮水シート工法
    @廃棄物処分場  Aトンネル  Bその他
 2−3 東日本大震災復興事業の製品開発
  2−3−1 除染廃棄物処理と繊維製品の開発
    @キャッピングシート  A遮光性保護マット
    B放射線遮蔽シート  C搬出シューター、他
  2−3−2 復興事業の進捗状況と需要展望
    @指定廃棄物の発生量(各県別)
    A除染用フレキシブルコンテナの需要量
3.ジオシンセティックスのマーケット動向
 3−1 ジオシンセティックスの製品別需要量
  3−1−1 各製品別の需要量と推移
    @マルチ糸織物  APPフラットヤーン織物
    B長繊維不織布  C短繊維不織布  Dネット
    Eグリッド  Fメンブレン  Gコンポジット
  3−1−2 各種製品の用途分野
 3−2 ジオシンセティックスの用途別需要動向
  3−2−1 軟弱地盤安定処理
  3−2−2 盛土補強
  3−2−3 護岸・水路
  3−2−4 遮水工
  3−2−5 排水
  3−2−6 防草シート
  3−2−7 その他
 3−3 ジオシンセティックスの価格と市場規模
  3−3−1 各種製品の価格
    @織物、不織布の価格
    A各社のグリッド・ネットと価格
    B各社の布製型枠と価格
    C高強度繊維シートの価格
  3−3−2 ジオシンセティックスの市場規模
    @マルチ糸織物  A布製型枠
    BPPフラットヤーン織物  Cスパンボンド不織布
    Dニードルパンチ不織布  Eポリマーグリッド
    Fファイバーグリッド  Gプラスチックネット
    Hコンポジット  Iメンブレン(ゴム系、塩ビ系、EVA、PE系)
 3−4 各種製品のメーカー展開状況と競合
  3−4−1 ジオテキスタイルの流通とメーカー・販売会社
   (1) ジオテキスタイルの流通形態
    @シートメーカー  A販売会社  B設計事務所
    C官公庁  D民間施主  E元請会社  F下請会社
   (2) ジオテキスタイルのメーカーと販売会社
  3−4−2 各種製品のメーカーと市場動向
   (1) マルチ糸織物
    @クラレ  A前田工繊  B旭化成アドバンス
    C東洋紡  D東レ  Eユニチカ  Fその他
   (2) 布製型枠
    @旭化成アドバンス  A太陽工業  B前田工繊
    C日本コーケン  D東レ  E大嘉産業  F泉、他
   (3) スパンボンド不織布
    @三井化学  A東洋紡  Bユニチカ  C東レ
    D旭化成  Eデュポン社  Fリーメイ社(新江州)
    Gテラム社(フジアルファ)  Hその他
   (4) ニードルパンチ不織布
    @田中  A日建工学  B共英産業  Cその他
   (5) グリッド
    @グリッドの種類
     1)ポリマーグリッド  2)ファイバーグリッド
     3)テープグリッド
    A各社の製品展開
     1)三井化学産資  2)三菱ケミカルインフラテック
     3)東レ  4)前田工繊  5)大嘉産業  6)太陽工業
     7)旭化成アドバンス  8)ジオシステム  9)田中
     10)アイワ産業  11)岡三リビック  12)アケボノ
     13)AGCマテックス  14)エターナルプレザーブ
   (6) 汚濁水拡散防止フェンス(垂下型、自立型)
4.インフラ市場の成長製品と需要開拓
 4−1 コンクリート剥落防止シート
  4−1−1 コンクリート構造物の剥落事故と対策
  4−1−2 コンクリート剥落防止の繊維シート接着工法
   (1) コンクリート剥落防止工法の種類
    @シート接着工法  Aアンカー固定工法
   (2) 繊維シート工法の材料
    @クロスシート  A2軸・3軸メッシュシート
    B1方向シート  Cラミネートシート
   (3) 剥落防止工の性能基準とニーズ
    @NEXCO  A首都高速道路  B阪神高速道路
   (4) 繊維シート接着工法の施工
    @ネットキーパー工法(西松建設)
    Aタフメッシュ工法(鉄建建設)
    BタフガードスマートSPメッシュ工法(日本ペイント)
   (5) 各社の剥落防止工法と採用繊維シート
    @各社の剥落防止工法一覧
    A繊維シートの種類
     1)ビニロン2軸・3軸メッシュ
     2)PP/PE繊維3軸メッシュ
     3)ポリエチレン2軸メッシュ
     4)ナイロン2軸メッシュ
     5)アラミド2軸・3軸メッシュ
     6)ガラス繊維2軸メッシュ、他
  4−1−3 剥落防止シートの展開状況
   (1) 倉敷紡績(クレネットTRG・TRT)
   (2) 大日本印刷(DK-ピタットエンド)
   (3) 宇部エクシモ(シムテックスメッシュ、他)
   (4) ユニチカ(トリネオ、ビネオ)
   (5) クラレ(ビニロン2軸シート)
   (6) キョーワ(KSMシート)
   (7) ファイベックス(フィブラメッシュ)
   (8) サンメイツ(サンメッシュ)
   (9) 新日鉄住金マテリアルズ(FORCAトウメッシュ)
   (10) 西宮産業(スマートメッシュ)
   (11) バサルトネット工法研究会
  4−1−4 剥落防止シートの需要動向と展望
 4−2 コンクリート補強用短繊維
  4−2−1 短繊維補強コンクリートの種類と位置づけ
    @UFC(ダクタル)  AFRCC  BHPFRCC
    CDFRCC、他
  4−2−2 短繊維補強の用途
    @トンネル覆工  A床版増厚工  BSFRC舗装
    Cその他
  4−2−3 補強用短繊維の種類と開発状況
   (1) 補強用各種繊維の物性
    @ポリプロピレン繊維  A鋼繊維
    BPVA繊維(ビニロン)  Cその他
   (2) 繊維の直径、アスペクト比と補強効果
   (3) トンネル内爆裂防止と補強用繊維
  4−2−4 補強用短繊維のメーカーと製品展開
   (1) ポリプロピレン繊維
    @萩原工業  A宇部エクシモ  B神鋼建材工業
    Cテザック  D大日製罐  Eダイワボウポリテック
    Fウエスコットイースト  GGCPケミカルズ
   (2) ビニロン(クラレ)
   (3) 鋼繊維
    @神鋼建材工業  A東京製網  B安田工業、他
  4−2−5 補強用短繊維の需要量と展望
    @PP繊維  A鋼繊維  Bビニロン(内需、輸出量)
 4−3 耐震補強用連続繊維
  4−3−1 耐震補強と高強度連続繊維
    @連続繊維シートの規格(炭素繊維、アラミド繊維)
    A含浸用接着剤樹脂の品質基準
  4−3−2 連続繊維による補強用製品と工法
    @1方向・2方向シート(大臣指定材料一覧)
    A2軸・3軸メッシュ  Bグリッド(格子筋)
    CFRPロッド(棒状補強筋)  Dプレート、他
  4−3−3 補強用繊維資材のメーカーと製品展開
    @新日鉄住金マテリアルズ  Aファイベックス
    B三菱ケミカルインフラテック  C帝人
    D前田工繊  E小松精練  Fその他
  4−3−4 高強度連続繊維の需要動向と市場展望
    @炭素繊維シートの需要量と用途比率
    Aアラミド繊維シートの需要量
 4−4 トンネル用遮水シート
  4−4−1 トンネル工法と遮水シートの適用
    @山岳トンネル(NATM工法)  A沈埋トンネル
    Bシールドトンネル  Cその他
  4−4−2 山岳トンネルの構造と遮水シート
    @排水型トンネル  A非排水型トンネル
  4−4−3 遮水シートの構造と仕様
    @EVAシート  Aスパンボンド不織布
    B排水型・非排水型遮水シートの仕様
  4−4−4 トンネル用遮水シートのマーケット
   (1) 遮水シート用資材の需要量
   (2) 遮水シートのメーカー動向
    @藤森工業  Aケー・エフ・シー  Bカテックス
    Cタキロンシーアイ  Dドレイン工業  Eその他
  4−4−5 トンネル用遮水シートの市場展望
    @リニア中央新幹線  Aその他
 4−5 ジオファイバー工法(連続繊維補強土工法)
  4−5−1 ブロック積工、吹付枠工とジオファイバー工法
  4−5−2 ジオファイバー工法による法面・斜面補強
   (1) ジオファイバー工法の材料と施工法
    @PET連続繊維  A砂質土  Bその他
   (2) ジオファイバー工法の目的、効果
  4−5−3 ジオファイバー工法の展開状況(日特建設)


    
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