■地震動応答解析のおはなし |
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昔々の自動車メーカーのコマーシャルに「いつかはクラウン!」というキャッチコピーがありました。当時は日本の代表的車として、またステータスシンボルとしてクラウンの存在があったわけです。
さて、建築構造技術者は、一般建築物の構造設計に日々携わっています。そして目指すところは超高層ビルの構造設計。一度は構造設計してみたいとだれもが思っているところです。しかしながらもこのような特殊な建物になると振動解析が義務づけられていて、この振動解析を充分理解していなければ太刀打ちできません。
「いつかは振動解析...」
振動解析を征服することは、構造設計技術者にとって大きな夢であります。
先日、11階建の建物で地震動応答解析をしなければならないという事で、弊社のBUILD.DDシリーズをお求めになった方がいました。超高層や塔状建物でなくても、高層建物でも構造種別や用途によってこのような解析を容易に行えるようになりつつあります。これもパソコンの性能が著しく向上し、ソフトウェアも低価格になり、振動解析を行うだけの環境を整えることは、誰もが容易にできるようになりつつあることに起因しているかもしれません。
しかしながら、道具は準備できても、それを上手に使いこなせるかどうかは別な話で、『道具を使いこなす』このことはマニュアルを完備しただけでは実現できず、それらの指導書を理解し、多くの経験を積み熟練しなければなりません。
当然の事、遠い道のりがあるわけです。
さて、「千里の道も一歩から」。
まずは、指導書とか教科書とか言われる物がなければなれません。振動方程式とか理論書と言われるものはあっても「建築技術者のための地震動応答解析」と題するような実務者向きの本があまり見あたりません。特に解り易く解説したものとなると皆無に等しいのではないでしょうか。
ここでは、実務経験の豊富な方たちとの会話をもとに、できるだけ平易に地震動応答解析について解説してみたいと企画しました。
何回の連載になるかまだはっきりしませんが、ぜひ皆様の御意見等も取り入れながら、続けていきたいと思います。どうぞ、ご期待下さい。
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(星 睦廣) |
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