株式会社 家庭薬新聞社
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平成21年10月トピックスバックナンバ

厚労省と医薬品総合機構―副作用被害救済制度の周知へ向けた取り組みに着手
 厚生労働省医薬食品局総務課医薬品副作用被害対策室と独立行政法人医薬品医療機器総合機構健康被害救済部は10月23日、医薬品副作用被害救済制度の周知に向けた取り組みに着手することを公表した。これは、同制度の実施主体である医薬品医療機器総合機構が行った認知度調査結果で、医療関係者の認知度が37.2%と比較的高くない一方、関心を持つ一般国民が82.8%という高い比率を占めたことを受け、厚労省と同機構が周知に向けて各種施策を実施しようとするもの。

奈良県―「配置販売業活性化事業」11月から実施
県配置商組に委託し、円滑な得意帳の継承と購入動向調査で拡張支援
 奈良県では、県内配置業者の得意帳の保全と新規拡張を支援するため「配置販売業活性化事業」を打ち出し、11月から実施する。これは、廃業する県内配置業者の得意帳を、事業拡大を望む事業者にスムーズに譲渡・継承し、新規配置員の雇用拡大につなげるとともに、事業所配置や無薬局・無店舗地区での医薬品購入動向等について調査し、新規の得意拡大を支援しようとするもの。県家庭薬配置商業協同組合に対する委託事業として、システム構築や調査要員として5名の職員を新規雇用することにしているが、年度内は補正予算で761万円の事業費を組み準備作業に入り、来年度から本予算化されて、24年3月まで2年度にわたって進められる。

奈良県製薬協組―12月16日に初の就職説明会
 奈良県製薬協同組合・県製薬工業組合は今年度3回目の役員会を10月20日にひらき、前年度から取り組んでいる「人材確保推進事業」の一環として、初の「奈良県医薬品製造企業就職説明会」を12月16日午後1時から橿原市の橿原ロイヤルホテルで開催することになった。

佐賀県協が念願の事務所開設
 佐賀県医薬品配置協議会は、念願だった事務所を鳥栖市市役所西別館2階・シルバー人材センター内に開設した。新住所は、佐賀県鳥栖市宿町1152−2、電話番号は0942−82−6604番。

関配協秋季会長会議―交換薬問題で意見反映
不透明な価格設定排除し「交換なし」の原価取引を
 関東配置薬協議会(関配協)の平成21年度秋季会長会議は、10月14日にさいたま市の浦和コミュニティセンター会議室でひらかれ、既存配置の一定水準研修の実施状況や課題等を中心に意見交換した。また、改正薬事法施行に伴う医薬品のリスク区分表示対応等をめぐって製販の「温度差」が見られる中、交換薬問題で配置側の意見集約と反映を強く求める声が噴出。全配協製薬部会が示した契約書モデルを引き合いに出し、「無償交換を補償する契約なら大賛成だが、それができなければ、不透明な価格設定の部分を排除し、むしろ交換なしの原価で取引すべき」と断じる声もあり、対立の根深さを浮き彫りにした。

富山薬連配置販売検討委員会―「配置薬ネット」で顧客獲得
 「富山のくすり」の発展に向けて新しいビジネスモデルの構築について検討する富山薬業連合会の配置販売検討委員会は、第2回会合を10月9日に開催し、県内在住配置業者らを対象に実施したアンケート調査を基に、現状の把握と分析を進めながら、今後の方向性について話し合った。アンケート結果でも「配置薬の販売低迷」を課題とする意見が目立ったが、委員会でも「売上の減少」「懸場の減少」「従事者の減少」を優先課題として振興策を講じてほしいとの要望が強く、積み残したまま今日を迎えている難問の解決が書府点となった。その打開策として、配置薬の有用性を学術的データで証明して広くPRすることや、インターネット活用の「配置薬ネット」による新規顧客獲得が挙がったほか、県内業者の懸場帳を買い入れ、若手従事者を雇用して育成する協同組合設立構想も案として示された。

平成21年度厚生労働大臣表彰―配置関係で8氏に栄誉
 厚生労働省は「薬と健康の週間」にちなみ、平成21年度薬事功労者大臣表彰の受彰者をこのほど発表したが、配置販売関係で8氏がその栄に浴する。また製薬関係では、富山県薬業連合会理事の土地郁夫氏、奈良県製薬協同組合理事の田村恵昭氏、森勲の両氏、元滋賀県薬業協会副会長の福地滋夫氏、山形県薬事工業協会副会長の横澤寿彦氏が受彰者に名を連ねているほか、薬剤師会関係で元富山県薬剤師会副会長の正川康明氏が受彰の栄に浴する。
【医薬品配置販売業関係】
 関原與志一氏(73):(社)青森県医薬品配置協会副会長
 田中敏男氏(70):元(社)福島県医薬品配置協会長
 水田義彦氏(72):新潟県医薬品配置協議会相談役理事
 藤田宗友氏(65):元(社)茨城県医薬品配置協会副会長
 松川義信氏(70):(社)栃木県医薬品配置協会長
 浅野昭三氏(65):元愛知県医薬品配置協議会長
 奥野康人氏(58):元大阪府医薬品配置協議会副会長
 奥田義民氏(74):岡山県医薬品配置協議会長
【医薬品製造業・薬剤師会関係】
 土地郁夫氏(62):(社)富山県薬業連合会理事
 田村恵昭氏(66):奈良県製薬協同組合理事、田村薬品工業(株)社長
 森勲氏(68):奈良県製薬協同組合理事、美吉野製薬(株)社長
 福地滋夫氏(60):元滋賀県薬業協会副会長
 横澤寿彦氏(65):山形県薬事工業協会副会長
 正川康明氏(61):元(社)富山県薬剤師会副会長

近畿ブロック秋季正副会長会議―一定水準研修は受験促進のため
 近畿医薬品配置協議会ブロック会は、秋季正副会長会議を10月5日に兵庫県神戸市の三宮ターミナルホテルで開催、前全国配置家庭薬協会配置部会長・日本配置家庭薬商業組合理事長の脇本勲氏(現全配協相談役)をゲストに迎え、改正薬事法対応に関する経緯等について講話を受けたあと、既存配置販売業者の一定水準研修実施を中心に意見を交換した。その中で、厚労省側が年間30時間以上の受講を求めたのも、登録販売者試験対策を進め、既存配置の新制度移行を促す狙いがある―との見方が強く、一部府県当局でも既存配置の動きが鈍いことに不満を持っているとの指摘もあり、協議会幹部として新配置移行に率先して取り組むことが望まれた。さらに、リスク区分表示に伴うシール貼付問題等で製販間に意見の食い違いが見られる中、メーカー側への不満も根強く、配置の主張を通すためにも組織の結束が必要視されたが、配置の売上低迷を踏まえ、『無茶も言えない』との声も聞かれた。

内外薬品―「第10回21世紀ケロリン俳句大賞」応募締切は10月31日
 内外薬品(株)(富山県富山市)では、恒例となった第10回「21世紀ケロリン俳句大賞」を実施する。今回の俳句のテーマは「いのち」。人間や自然など、あらゆる生命の美しさ、健やかさ、素晴らしさなどを伝える内容の作品を求めている。募集は7月25日から始まっており、締切は10月31日。



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