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混和材を大量使用したコンクリートのアジア地域における
有効利用に関する研究委員会報告書

A4版・202ページ(2015年刊行)
定価7,150円(税込)/会員価格6,325円(税込)

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全世界のコンクリート生産量の3/4を占めるアジア地域では、セメントクリンカー製造に伴うCO2排出量の削減および石灰石消費量の削減が求められており、ポルトランドセメントの大半を高炉スラグ微粉末やフライアッシュなどの混和材で大量置換したコンクリートに関する研究が各国で精力的に進められています。
「混和材を大量使用したコンクリートのアジア地域における有効利用に関する研究委員会(委員長:野口貴文・東京大学教授)」では、2013年度から2014年度にかけて、「ポルトランドセメントを混和材で大量置換したコンクリート」を実用化するために、世界各国における当該コンクリートの技術の現状を詳細に調査し、アジア地域の気象条件および副産地域を考慮したうえで、コンクリート構造物の種類・要求性能に応じた有効利用の方策を検討いたしました。本報告書はその成果となります。

【目次】
1.はじめに
2.高炉スラグ微粉末・フライアッシュならびに混合セメントの品質規格
 2.1 高炉セメントおよび高炉スラグ微粉末に関する各国規格の比較
 2.2 フライアッシュセメントおよびフライアッシュに関する各国規格の比較
 2.3 アジアの国々の結合材の特徴
3.レディーミクストコンクリート規格およびコンクリート規準類における混和材の扱い
 3.1 はじめに
 3.2 北米・EU・中国の状況
 3.3 アジアコンクリート連盟加盟国の状況
 3.4 まとめ
4.規・基準類から見た混和材の有効活用の姿
 4.1 はじめに
 4.2 性能照査(検証)の枠組みと耐久性確保
 4.3 国情に併せた活用の姿
 4.4 混和材の種類別に見た有効利用方法
 4.5 まとめ
5.混和材料大量使用に関する研究の現状
 5.1 はじめに
 5.2 高炉スラグ微粉末の利用
 5.3 フライアッシュの利用
 5.4 その他(クリンカレス、多成分セメント)の利用
 5.5 おわりに
6.アジア地域の混和材の大量使用に関する実験
 6.1 はじめに
 6.2 使用材料
 6.3 各国混和材のフレッシュ特性・硬化特性への影響
 6.4 置換率の影響
 6.5 おわりに
7.混和材を大量に使用した施工事例調査
 7.1 海外における事例
 7.2 高炉スラグ微粉末を大量に使用した国内事例
 7.3 フライアッシュを大量に使用した事例
 7.4 三成分系結合材を使用した事例
8.混和材大量使用を可能とするための条件
 8.1 材料の選定
 8.2 配(調)合
 8.3 製造・施工
 8.4 品質管理
 8.5 環境性能
 8.6 おわりに
9.おわりに

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