DAFAは、パリで取得するフラワーアレンジメントのディプロマ

DAFA (ダファ)
Le Diplôme d'Animation Floral Artistique

DAFAは、フランス国立園芸協会(SNHF)が主催し1976年より行われているフラワーアレンジメントの技能試験で、フラワーアレンジメントを教え指導する実力を認定することを目的としています。試験は、農水省の後援の元にパリで実施されます。後援とは言え、認定証には、園芸協会の会長ととともに農水大臣も署名しますので、公認の意味合いが強いと思います。

フランス国立園芸協会の建物に続くエントランスです。このアーケードを通ってDAFAの試験会場に行きます。

DAFA1(プルミエ / 1er degré )

DAFAには、1(プルミエ)から3(トワジエム)まで3レベルあり、先ずはDAFA1に挑戦。合格すれば、フラワーアレンジメントの基本的な技術を一通り備えていると認証されます。

モダンスタイルのフラワーアレンジメント

試験科目

フラワーアレンジメントの基本形(クラシックスタイル)が課題です。 但し、基本形ができればOKではなく、実技3課題のうち1作品が自由課題ですので、デザイン力も試されます。 また花材についての筆記問題が10問あり、採点の対象となります。DAFA1の試験は例年4月に実施されます。
※注 2022年は10月に実施され、2023年に就きましても10月実施と思われます。

合格点

フランス国立園芸協会の審査員が採点します。実技3科目で190点、筆記10点の200点満点。100点以上で合格です。ただ、実技のうち、クラシック2科目(配点は、60点と70点)には足切りがあり、いずれも4割以上の得点が必要です。

DAFA2とDAFA3 (ドゥージエムとトワジエム / 2e degré et 3e degré)

DAFA2(ドゥージエム)

DAFA1合格者が受験できます。フラワーアレンジメントの技術とモダンスタイルのデザイン力が試されます。試験科目は3作品。創作1作品、指定形2作品で、非対称三角形やセンターテーブルなどよりくじ引きで決められます。試験は例年10月に実施されます。ここ2年間は、植物学の口頭試問が火曜日、実技試験が翌日の水曜日に実施されます。尚、実技と植物学の両方に合格してDAFA2合格が認定されます。

DAFA3(トワジエム)

DAFA2(実技と植物学)の合格者が受験できるプロフェッサー資格です。フラワーアレンジメントの活ける技術だけでなく、デモンストレーション、作品への批評が課題です。実技合格者は、翌年にフランス国立園芸協会の大ホールで、観衆の前でデモンストレーションを行います。試験要領では、このデモンストレーションもDAFA3の受験科目とされています。終了後にプロフェッサーの認定証とデモンストレータの称号を授与されます。

試験日程(2023年) 

昨年(2022年)は、コロナ情勢の緩和の中でDAFA1とDAFA2ともに試験は10月に行われました。
今年の試験日程はまだ発表されていません。

コロナ前ですと、4月にDAFA1、6月にDAFA3、10月にDAFA2、そして1月にDAFA3合格者のデモンストレーションと表彰式が行われていました。いずれも開催場所は、パリ7区のフランス国立園芸協会本部です。ご参考までに2019年の試験日をご紹介します。

ご参考まで:2019年 DAFA受験日程
  試験日 受験申込期限
DAFA1 4月10日(水) 3月11日(月)
DAFA2 植物学 10月15日(火)
実技   10月16日(水)
9月16日(月)
DAFA3 6月5日(水)、6日(木) 4月6日(金) ※事前登録が必要です。

※受験等をご検討の際は、必ず申込要領や受験要領を主催者にご確認下さい。


試験の申し込み

個人でお申し込みができます。試験日の2~3か月前になると、フランス国立園芸協会のホームページに申込方法が掲載されます。
DAFA1の場合は、例年、日本人専用の受験日が設定されますが、HPの申込書や説明も日本語で掲載されていますので、ご覧ください。
DAFA1と2の申込締切りは試験日の1か月前ですが、DAFA3は2か月前ですのでご注意ください。なお、受験料はカード決済が可能です。

尚、エコールの受験生については、お教室で希望者を取りまとめて申し込みます。

フランス国立園芸協会のホームページは、こちらから → フランス国立園芸協会(Section Art Floral)

フランス国立園芸協会の概要

フランス国立園芸協会の役員達 会長(中央)、 副会長(左)アートフローラル部門会長ブルノ氏(右) 2017年11月のクリスマスツリー・フラワーショーで 

フランス国立園芸協会は、1827年の創立以来、190年にわたって園芸や花卉に携わる人々に広く開かれてきた協会です。
フランス国内だけでなく、日本人を始め外国人にも開かれており、私たちが大変お世話になっている協会です。園芸部会、バラ部会など11の部会があり、DAFAを主催・運営しているのは、フラワーアレンジメント部会(section Art Floral)です。Bruno Lamberti氏が部会の会長です。ちなみに、DAFA受検の説明や申込については、日本語ページがありますのでご覧ください。
写真は、左から、SNHF会長、副会長、フラワーアレンジメント部会長。

名称 La Société Nationale d'Horticulture de France
創立 1827年6月11日
所在地  84 rue de Grenelle 75007 Paris(パリ7区)
公式サイト https://www.snhf.org/

 



エコールのDAFAレッスン

エコールは、2001年より生徒さんのDAFA受験をご支援しています。新型コロナ情勢で中断しましたが、この時期を除けば生徒さんが毎年に挑戦しています。
エコールのDAFA対策レッスンは、審査員資格者が作成したカリキュラムに基づいてDAFA3合格者がご指導します。これまでの経験などに基づいて、課題となるフラワーアレンジメントのポイントを、理論的に技術指導を行います。また試験に合わせてパリ研修旅行を行い、試験直前まで弱点チェックや補強で全員合格を目指します。詳しくは、DAFA対策レッスンのページをご覧ください。

エコールのDAFA受験に向けたレッスンのご紹介はこちらからご覧いただけます。

※DAFA3受験レッスンは、個人レッスンになります。

お読みください

  • 試験要領は予告なく変更されることがあります。受験をご検討されるときは、必ず主催者に直接お問合せください。
  • エコールドブッケフランセでは、外部の方からのDAFAに関するお問い合わせには、お答えしかねますので、予めご了承ください。
  • エコールドブッケフランセは皆様を精一杯ご支援しますが、決して合格をお約束したり保証したりするものではありません。