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一時的に脳血管が詰まって前ぶれの症状が現れる
脳梗塞といえば、ある日突然、襲われる病気だと思われています。
確かに、急激に起こるものが大半なのですが、実は大きな発作を起こす前に、予兆のような症状が現れることがあります。これを「TIA=一過性脳虚血発作」といいます。
TIAは、一時的に脳の血管に血栓が詰まることが原因です。手足の麻痺やしびれ、手足がうまく動かせないといった症状は現れますが、ほんの数分から長くても24時間以内に消えます。これは、自然に血栓が溶けるためです。この段階で異変に気づき、すぐに治療すれば、脳梗塞を防ぐことができるのです。 |
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(1)体の片側に麻痺が起こる |
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体の左右どちらかに麻痺が出たり、動かしにくくなる。ペンやコップが持てないなどの症状が出る。 |
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(2)体の片側のしびれ |
体の左右どちらかにしびれが出たり、感覚が鈍くなったような症状が出る。 |
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(3)ろれつが回らない |
ろれつが回らなくなったり、しゃべろうとしても言葉がうまく出てこないといった症状が出る。 |
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(4)めまいやふらつき |
めまいがして立っていられないといった症状が現れる。グルグル回る回転性めまいと、フラフラする浮動性めまいがある。 |
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(5)視野が欠ける |
視野の半分が欠けて見えなくなるといった症状が出る。 |
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(6)物が見えにくい |
片方の目がかすんで見えにくくなったり、暗くなって見えなくなることがある。 |