「昨日もねむれなかったの。」
「夜中の2時に目が覚めて、結局朝まで寝付けなかったのよ。」
「もう、イライラしてたから、睡眠薬を飲んだら、それから4時間も寝ちゃった。」
女性のお客様に多い悩みの一つだ。
不眠症
「本当に眠れないのよ。」
意地悪な質問をしてみた。
「何日位寝てないんですか?」
「え?何日って、・・・そりゃあ、いつの間にか寝てるから、何日というよりは、数時間眠れないだけだね。」
そうなんです。不眠症の一つの原因に眠れない基準は、主観的が多いということがある。
今眠れないだけで、いつかは寝ている場合が多い。
どんなにがんばっても3日間起きていることは、難しいことだと思う。
あいにく、不眠症を経験したことがない私は、眠れない辛さを想像でしか、感じることが出来ない。
薬で治療することは、どうだろう。
しかし、どの文献を見ても、悪いことはあっても、良いことは何一つ書いていない、
睡眠薬の眠りを例えると、麻酔での眠りに近い。神経を麻痺させて眠りにつかせているので、
自然な眠りとは、異なる。
そして、根本を何も治さず薬の依存に導かれていってしまう。
こんなふうに考えてみてはどうだろう。
眠れないということは、体は起きようとしている。それに逆らわずに起きてしまう。時間が今何時
だとか、まだ夜だとかそんな常識は捨てて、自分の体の指示に従うのだ。
そして、逆に寝てはいけない、と言い聞かせてみるのだ。
人間は、ダメと言われるとそのダメなほうについ行ってしまうものだ。
そのうち、眠くなってくるかもしれない。
不眠症とは、今眠れない自分とその環境に焦っているだけで、一生眠れないわけではないのだから、
考え一つで違う良い方向へ、進むかもしれない。
安定剤や、睡眠導入剤を簡単に処方され、簡単に飲むことが出来る日本において、不眠症は
減っていない。逆に増加している。
不眠症で死亡した例は無い。そして本当に眠れない人はいない。人はいつかは眠ってしまうもの。
焦らずに、逆らわずに、ゆっくりと向き合ってみるとその人なりの答えがでるのでは、ないかと思う。
こうして文章を書いていると、いい感じで眠くなってきた。
そろそろ寝ますか。
おやすみなさい
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