「昔は、社長をやっていて何人か従業員もいて、そして豪快な人だったのよ。」

「糖尿になって、今は人工透析に一日おきに通院しているの。」

「私が頑張るしかないの。」

奥さんが私に話す。今は大変だけれども、楽しいことも沢山あったことを、 子供達は優秀でしかも私たちを気にかけてくれていることを。

「あー、何だか話し過ぎちゃった。でも楽しかった。こんなに話したの久しぶり。」

「何だか、元気になったみたい。」


営業という仕事柄、話を聞く立場になることが多い。

ただ聞いているだけなのに、相手が元気になったり、お礼を言われたりすることがある。

話を聞くだけというのは、難しい。必ず自分の意見や提案をしてしまうものだ。
しかし、相手はそれを望んでいない場合がある。

実際に自分の奥さんには、それが出来ていなくて、怒らせてしまうことが多い。
お客様には、出来るのに近い関係には、つい意見や提案や、最悪は強制までしてしまう。

何も解決していないのに、話しただけで気持ちが楽になるのは、どうしてだろう。

人は認められると、嬉しい。話を真剣に聞いてあげることは、その人の存在、心、立場を認めてあげているのだと思う。そして、話している方はそう思ってくれていると感じているのだと思う。
だから意見されると、面白くない。

「病気」は気の病と書く。張り裂けそうな「気」をそのままにしていると、「病気」になってしまう。

インターネットも携帯も繋がっているようで、実は誰とも繋がっていない。
目の前にいる人に自分のことを話すことで、救われる病気があるのかもしれない。

そして、「聞く」ということは、自分の「気」を軽くしてしておかなければならない。
「話」を受け取ることは、重労働だからだ。
まず、身近な人の話を聞いてあげよう。
そして、気を元に戻して、元気になってもらおう。

今度はちゃんと出来るだろうか。話を聞くということを、その人を認めるということを。
自分がそうされれば嬉しい、と思う気持ちを持ち続けることが出来ますように。

今回は、自分ネタになってしまいました。

以上、JOWB コンシェルジュ 風見 浩でした。
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